砺波市 T様邸の塗装事例
砺波市にお住まいのT様より、住宅の屋根・外壁塗り替え工事のご依頼をいただきました。
今回、外壁塗り替えにあわせて、ケーブルテレビにも加入されたいということで、アンテナの取り替えに立ちあって欲しい等のご相談をいただきました。
T様より、塗装事例として掲載のご許可をいただきました。T様のお宅と、同じような状況のお客様の参考になるかと思います。T様、ご協力いただき、どうもありがとうございました。
塗装前の状況
まず、全体を見回してみますと、色あせた感じがしました。
色あせた感じがする場合は、大抵は外壁(前の塗装)の防水効果が切れています。
近くで外壁を点検しました。
外壁と外壁の継ぎ目のコーキング(防水材)が切れていました。ここから雨水が建物の中に入っているはずです。外壁にもツヤはなく、間違いなく防水効果が切れている状態でした。
その他、サッシ廻りのコーキングもほとんど切れていました。また、外についている灯油タンクもサビています。
屋根にも登りを点検しました。
コロニアルというセメント系の屋根材が拭いてありました。写真の白い部分は、表面が剥(は)げてきている部分です。
この状態ですと、水はけも悪く、コロニアルの耐久性も悪くなります。
当方が点検した結果、一日も早く外壁塗装した方がよい状態でした。
アンテナを取り外します
塗り替えにあわせて、ケーブルテレビに加入されるということで、不要になったアンテナを取り外しました。
T様のお留守にケーブルテレビ会社が取り外しに来るということになりましたので、取り外しの際に丁寧な仕事をしてもらえるよう当方が立会いました。
ちなみにアンテナがないほうが、きれいに塗装できます。
まずは、外壁の下地処理から
外壁の下地処理は、主に2つの仕事があります。
1つ目は、ヒビや割れの補修。2つ目は、下地塗料の塗装です。
まずは、ヒビや割れの補修をします。左の写真は、サッシ廻りのコーキング(防水材)を注入後の写真です。古いコーキングをきれいに取り除き、新しく入れ直します。その他、外壁に打ち込んである釘頭にもコーキングします。
ヒビや割れのひどい所は、フィラーという材料で補修しました。フィラーは固まると、とても硬く丈夫になります。
コーキング・フィラーで補修した後に、下地塗料を塗装します。
左の写真は、下地塗料を塗装した後の写真です。ツヤがあるのがお分かりいただけると思います。
下地塗料を塗ることにより、外壁と新しく塗る塗料の密着性をアップさせることができます。つまり新しく塗る塗料が、剥(は)がれにくくなります。
外壁の下地処理の時に、灯油タンクの下地処理もしておきます。
サビを落とし、表面を磨いてサビ止め塗装をします。タンクの表面を磨くことにより、新しい塗料の密着性をアップさせることができます。
左の写真は、サビ止め塗装後の写真です。
次は、軒裏(庇の裏側)の塗装
外壁の下地処理が終われば、軒裏の塗装をします。
写真のように、ホワイトをきれいに塗りました。
破風板(屋根の端の板)の塗装
破風板(屋根の端の板)の塗装をします。
写真のように、ブラウンをきれいに塗りました。破風板をきれいに塗ると、建物全体が引き締まって見えます。
灯油タンクの仕上げ塗装
外壁の仕上げ塗装を塗る前に、灯油タンクの仕上げ塗装をしておきます。これは、仕上がった外壁に塗料が、ハネるのを防ぐためです。
写真のように、ブラウンをきれいに塗りました。仕上げ塗装は、2回塗りで仕上げております。
外壁の仕上げ塗装
次は、外壁の仕上げ塗装です。外壁の仕上げ塗装も、2回塗りをします。2液型シリコン樹脂塗料という、塗装の膜が強い塗料を塗装しました。
うっすらと茶色がかったホワイトで仕上げました。
ちなみに、今回は敷地内に高所作業車が入れましたので、足場を組まずに工事しております。その分、予算も安くなりました。
次は、コロニアル屋根の下地処理
次は、コロニアル屋根の下地処理です。
コロニアル屋根の下地処理の基本は、表面が剥(は)がれそうな部分を、きれいに落とすことです。
きれいに落としましたら、下地塗料を塗装します。
これも外壁同様、屋根とあたらしい塗料との密着性をアップさせるためです。
またトタン部分も、サビなどをきれいに落とし、研磨します。そして、サビ止め塗装をします。左の写真は、下地処理後の写真です。
屋根の仕上塗装
最後に、コロニアル屋根の仕上げ塗装をします。
コロニアル屋根の仕上げ塗装も、2回塗りでしあげます。今回は屋根用2液型シリコン樹脂塗料という、耐久性の高い塗料を塗装しております。
コロニアル屋根は、セメント系の屋根材なので、特徴として塗料が染み込みやすいです。
今回は、仕上げの2回塗り完了時で、多少染みこみ具合が違い、ムラになって見えましたので、3回塗りで仕上げております。(料金は2回塗り仕様のままで)
左の写真は、コロニアル屋根独特の作業『縁(えん)切り』です。
コロニアル屋根を塗装すると、屋根材と屋根材との段差が、塗料で埋まってしまいます。そのまま放置すると、中にたまっている雨水や湿気が行き場を失い、屋根全体をダメにしてしまいます。
そこで、写真のように屋根材と屋根材の縁を、切る作業をします。
番外編 紅葉の剪定(せんてい)
玄関先に植わっている、紅葉の剪定(せんてい)もご依頼をいただきました。
こちらは、杢野塗装初代の十八番です。
剪定(せんてい)に関して、私二代目は修行中です。
以上で、住宅の屋根・外壁工事がすべて終わりました。以下に、塗り替え前と塗り替え後を写真で比べました。ご参考にしてください。
塗り替え前と塗り替え後の写真
塗り替え前よりも、印象が柔らかく(やさしく?)なりました。剪定(せんてい)した紅葉にもご注目下さい。
隙間も、きれいに埋まりました。また塗装前よりも、外壁全体に光沢があります。
サッシの隙間も、きれいに埋まりました。
破風板・雨どいのビフォアー・アフターです。この部分を塗り替えますと、家全体が引き締まって見えます。
灯油タンクも塗り替えておきますと、灯油タンクの寿命も伸びます。また、見た目もキレイです。今回は、外壁の色とあわせました。
コロニアル屋根のビフォアー・アフターです。色も輝きもずいぶんとキレイになりました。これで水はけも良くなります。
ひと口メモ
T様邸は、屋根・外壁共に、塗り替え待ったなしの状態で、ご依頼をいただきました。質のよい塗料を使用しましたので、10年くらいは大きな工事をしなくても大丈夫でしょう。今後も定期的に点検に伺います。
2011年6月