南砺市 田島様 木の破風・外壁の塗り替え事例をご紹介します
南砺市にお住まいの田島様より、木の破風・外壁の塗り替え依頼をいただきました。掲載のご許可をいただきましたので、塗装事例として掲載させていただきます。
木の塗装がパリパリとはがれてしまい、お困りの方のご参考になります。田島様、ご協力いただき、どうもありがとうございました。
南砺市 田島様 木の破風・外壁の塗り替え事例
塗装前の状況 ~ 木の破風
塗り替えて数年で、写真のようにパリパリとはがれてきてしまったと伺いました。このようになるのは、塗装が木の伸縮についてこれず、塗装の膜が破れてしまうからです。
塗装前の状況 ~ 木の外壁
風雪や直射日光にさらされ、傷みの激しい面の塗り替えのご依頼をいただきました。
塗装が比較的残っている所と、残っていないところがあるようです。残っていない所が、大分日に焼けているので、まだらになっている状態です。カビの生えている所もありました。
また、木が痛み始め繊維が毛羽立っている所もある状態でした。
下地処理 ~ 木の破風 ケレン・目荒らし
このようになった場合は、残った塗装をできるだけ取ることが鍵となります。
古い塗料が残っていると、塗り替えても同じ状況になります。
まずは、皮すきという道具で、はぐれかかった古い塗装を取り除きました。
これがケレンという作業になります。
さらに、ベビーサンダーという道具を使い、さらに細かく古い塗料を削り取っております。
取り除くと同時に、木の繊維の毛羽立ちを整えたり、表面に細かい傷をつけます。こうしておきますと、新しい塗料との密着度がアップします。
これが目荒らしという作業です。
下地処理 ~ 木の外壁 目荒らし
木の外壁は、古い塗装がはがれている所や、大きな汚れはありませんでしたので、ケレンはせず、細かい汚れを落とす目荒らしを念入りに行いました。
汚れが残っていると,塗り替えても同じ状況になります。
まずは、写真のサンドペーパー掛け用の道具で、均一に表面の目荒らしをしました。
さらに、サンドペーパーを手に持ち替えて、汚れのひどい所を重点的に目荒らしを行いました。
手を使うと、木の繊維の表面より深いところまでサンドペーパーが届きます。
溝は、写真のようにペーパーを2つ折りにして奥まで目荒しをしました。
ここまでしておきますと、汚れも落ち、細かい傷も多く付きますので、新しい塗装のはがれる可能性が極めて低くなります。
仕上げ塗装 ~ 木の破風
古い塗装をはぐってみたところ、カビや藻が出ている所もありましたので、カビや腐食を抑える塗料を塗装することにしました。
使用した木専用の塗料は、水性の木材着色保護塗料 ガードラックアクアというです。
長期に渡り、カビや腐食を抑えてくれます。撥水性も耐久性も高いのが特徴です。
刷毛塗りで、木の繊維に刷り込むように塗装しております。
古い塗料は油性だったので、同じ油性を塗っても、またはがれてきます。
それは普通の油性の塗料は、木の表面に膜を作るからです。木が伸縮した時に、塗装の膜がついてこれず、はがれてしまいます。
木材着色保護塗料 ガードラックアクアは、半造膜といって、内部にも浸透しつつ、表面にもある程度は塗装膜も作るタイプです。
耐久性を維持しつつ、はがれの可能性も低くなります。深みのある、落ち着いた色合いに仕上がりました。
仕上げ塗装 ~ 木の外壁
木の外壁は、風雪と直射日光にさらされ、まだらになっているだけで、塗られていた塗料に問題はありません。
元の塗料は、木材保護塗料 キシラデコールなので、同じキシラデコールを塗装しました。
キシラデコールは木の表面に膜を作らず、内部に浸透するタイプなので、木が伸縮しても塗装が割れる心配がありません。傷・雨水・湿気・カビからも守ってくれます。また、防腐機能も付いています。
刷毛と筆で、木の繊維や溝にしっかりと塗料が入るように塗装しました。キシラデコールの2回塗りで仕上げております。深みのある、落ち着いた色合いに仕上がりました。木の繊維の毛羽立ちも、目立たなくなりました。
塗装前と塗装後の比較写真 ~ 木の破風
【木の破風】
【木の破風 アップ】
塗装前と塗装後の比較写真 ~ 木の外壁
【木の外壁】
【木の外壁 アップ】
ひと口メモ
塗装前の状況より判断し、前のようにパリパリとはげてくることがないように塗装しました。
木の塗装は、トタンなどの塗装と違い耐久性が若干低くなっております。目安としては、3~5年に1度程度となります。塗り替え目安は、雨風の当たり具合や、日の当たり具合によっても変わってきますので、定期的な見廻りに伺う予定です。
2013年 9月
お問い合わせ・ご相談・お見積もりのご依頼は、気軽にお電話ください。 0763-22-4409