引き続き、北陸新幹線の駅に使われる、鉄骨フレームの防食塗装(ジンクリッチペイント)をご紹介します。

丸い柱は塗料が垂れやすく、均等に塗装の厚みを付けるのは、若干難しいです。

 今回は、鉄骨の丸い柱を塗装してきました。

丸い柱は塗料が垂れやすく、均等に塗装の厚みを付けるのは、若干難しいです。

さらに、この防食塗料 ジンクリッチペイントは、通常の塗料に比べて粘り気が強いので、難易度の高い鉄骨塗装になります。

この塗料は、高濃度の亜鉛が主成分で、塗る亜鉛メッキ塗料ともいえます。

 この塗料は、高純度・高濃度の亜鉛が主成分で、塗る亜鉛メッキ塗料ともいえます。亜鉛は、強力にサビを防ぐ特徴があります。

亜鉛メッキ塗装は、あまり馴染みがないかもしれませんが、学校やビルに設置されている非常階段、街灯・看板などで銀色の塗装がしてある物は、だいたい亜鉛メッキ塗装です。

通常の亜鉛メッキ塗装は、上から塗装できませんが、今回は上から塗装ができるタイプの塗料が使われています。

 この次の工程は、ジンクリッチペイントの乾燥後に、上からサビ止め塗装を2回塗りします。

杢野塗装の仕事はサビ止め塗装までですが、現場で組み立てられた後、恐らくは仕上げ塗装の2回塗りがされるはずです。合計で5回塗り仕上げです。(通常の建物では、3回塗り仕上げ)

 鉄骨の耐久性とデザインを両立させるために、上から塗装ができるジンクリッチペイントが選ばれたのかと思われます。