先日ご紹介した鏡のようにシルエットが映り込む木材鏡面仕上げ塗装「たんぽずり」をご覧いただけましたか?

「たんぽずり」は薄く重ね塗りをすることで、鏡のように映り込む鏡面仕上げが可能になります。

 今回は「たんぽずり」の特徴をご紹介します。

「たんぽずり」は、最低7~8回は重ね塗りをする、漆(うるし)塗りにも通じる塗装技法です。

「たんぽずり」も、最低7~8回は塗料を、薄く重ね塗りをします。かなり熟練しないと、均一に塗装するのが難しい塗装技法でもあります。

薄く重ね塗りをすることで、鏡のように映り込む鏡面仕上げが可能になります。

 吹き付け・刷毛・ローラーは使わず、木綿の布で作った「たんぽ」で塗ることで、薄い塗装膜を重ねていくことができます。

「たんぽずり」には、以下の特徴があります。

  • 鏡のように映り込む鏡面仕上げが可能
  • 塗装膜が硬くなるので、傷が付きにくく耐久性が高くなる
  • 水やお茶などをこぼしても、木に染みこまず、拭き取ればきれいになる
  • 木の伸縮による変形を防ぐことが出来る

ちなみに、木材保護塗装とは異なり、完全に木の繊維を埋めますので、伸縮による塗装の割れなどの心配はありません。

 次回は「たんぽずり」は、どんな場所に塗装すると良いのか?を住宅編と料亭・旅館編に分けてご紹介します。