築60年のお宅で、木の玄関戸の洗いをしてきました。
新しく木の玄関戸に入れ替えることはできますが、この風合いは中々出せません。また昔の玄関戸に使われていた木は、今では手に入らない木が使われている場合も多くあります。
このように古き良き時代の物は、洗いをすることにより、美しく甦らせることができます。(木の漂白洗浄の事を「洗い」といいます)
今回の洗いは、昔ながらの方法で洗いをしております。この洗い方は、木をほとんど傷めません。
2つの溶液の濃度を調整しながら、刷毛で刷り込んでいきます。
溶液の浸透具合を見て、刷毛で洗い流していきます。
木の洗いは、白くしすぎても風合いが損なわれてしまいます。木の節などの黒さを、程よく残さないと「味」がなくなります。
溶液の濃度と浸透具合の見極めが仕上がりを左右します。
上手くいきますと、汚れだけが落ち、数十年の歴史の「味」を残すことができます。
白木の外壁や外塀、また床柱などの「味」を残したまま、美しく甦らせたい場合は、「洗い」をおすすめします。